こんにちは!お久しぶりです、デザイナーの大木です。
先日、営業スタッフの島津が更新していた
カイザーチーフスのユニフォームについての記事を読み、
自分も想い入れのあるユニフォームを紹介したくなったので、この場をお借りして私のユニフォームコレクションの中から1枚ご紹介したいと思います。
私と海外サッカー
私が最も想い入れのあるクラブと言えば、イタリアの貴婦人こと「ユベントスFC」です。
少し長くなってしまいますが、まずは私が海外サッカーを知るキッカケを語りたいと思います。
時代は2006年、15歳の大木少年はサッカーのプレー経験は無かったものの、サッカー好きの父の影響もあり日本代表については数年前から熱心に応援していました。
しかし今のようにスマートフォンで海外のサッカーを観戦できるような時代ではありませんでした。(そもそもスマートフォンが無かったですね)
しかしながら中学3年生になってガラケーを手に入れた大木少年は、サッカーニュースサイトと出会います。
週に一度だけ観れる数十分のサッカー番組だけでなく、常に更新される海外サッカーの最新情報を追えるようになったのです!
パソコンは持っていなかったので、サッカーニュースとはいえテキスト情報だけでしたが、夢中になって毎日読んだ事を覚えています。
デルピエロとの出会い
そうして海外サッカーのニュースを日々追えるようになった直後
とても衝撃的なニュースが飛び込んできました。
それがカルチョスキャンダルです。※カルチョスキャンダルについて知らない方はリンク先をご覧ください。
イタリアサッカー界を揺るがす大事件でしたが、その中で何よりも私の印象に強く残ったのは
当時ユベントスのエースだったデルピエロ選手が真っ先に残留を決断したというニュースでした。
なんてカッコいい選手なんだ…!と思い、デルピエロという選手がどのような人物なのか調べた私は、デルピエロがイタリア代表でトッティに背番号を譲ったエピソードなど、その人間性の素晴らしさにすっかり魅了されてしまいました。
真摯で謙虚な性格にも関わらず、ゴールパフォーマンスで舌を出すワイルドなギャップも好きでした。
遂にユベントスのユニフォームを購入
下の名前が「創太(そうた)」という事から「そうぴー」というあだ名で呼ばれていたのですが、それを無理やり「delsoupi(デルソウピ)」と呼ばせるなど、心身ともにデルピエロに魅了されていた私は、高校生になりました。
サッカーのユニフォームはレプリカでも1万円を超え、選手の名前入りとなると更に高くなります。
高校生になってアルバイトを始めた私は、日本代表のユニフォームと、デルピエロのユニフォームを買う為に必死で働きました。
そして、デルピエロを知ってから数年後、私が手に入れたユニフォームがこちらです。
10年以上前のもので、何度も何度も着ている為にボロボロですが、今でも一番大切な一着です。
サッカーユニフォームのサイズ感がわからず、取り敢えず一番大きいサイズを選んだら想像以上に大きすぎてしまったのも良い思いでです…。
エンブレムは数年前に変更になる前のデザインですね。
優勝回数10回でつけられるエンブレムの上の星は、カルチョスキャンダルの影響もあり2つです。(現在は3つ)
背中はこんな感じです。
勿論デルピエロの名前入り。当時のユニフォームはイエローが差し色で使われており、フォントと相まって可愛らしい印象ですね。
マーキングは既にボロボロになってしまいましたが
アクオレのユニフォームは昇華プリントの為、何年経っても剥がれず綺麗なままです!(急な宣伝)
現在では「JEEP」の印象の強い胸のスポンサーは、農業機器メーカーの「NEW HOLLAND」でした。
スポンサーロゴと、袖やメーカーロゴのイエローがマッチしていてオシャレですよね。
現在の「JEEP」もそうですが、ユベントスのユニフォームはスポンサーロゴとのマッチングが考えられてデザインされており、統一感があってカッコいいです。
大変長くなってしまいましたが、以上で私の想い出のユニフォーム紹介を終わります。
ユベントスFC、そしてデルピエロとの出会いが無ければ私は今こうして
サッカーのユニフォームデザインの仕事に就いていなかったかもしれません。
つまり、1枚のサッカーユニフォームにはその人の人生に影響をおよぼす力があるという事です。
自分のデザインしたアクオレのユニフォームが、誰かの人生にとって素晴らしい思い出となってくれる事を願って、今日も一生懸命ユニフォームデザインをやっていこうと、改めて考えました!
ではまた!