こんにちは!アクオレの大木です!
先日、お会いしたお客様から
「いいですね、アクオレのブログに使われている目の死んだ似顔絵」
というお褒め(?)の言葉をいただきました。(私が描きました。ありがとうございます)
前回の記事に引き続き、第3回目の更新となりました戸谷飛鳥選手のヨーロッパ挑戦レポートをお送りします!
前回は、ヨーロッパのスロベニアへ渡り言葉の壁を痛感しながらも練習に参加、高評価を得る事に成功した戸谷選手、アクオレよりお渡ししたウェアもバッチリ活躍していたというお話でした!
果たしてヨーロッパの地で、プロ契約を勝ち取る事ができたのでしょうか?!
それでは、続きをどうぞ!
僕は学生時代から英語は赤点以外は取った記憶が無いほど壊滅的な英語力でしたが、幸いな事にスロベニア人は殆どの人が英語をある程度話す事が出来、またスロベニア人はみんな親切で英語もろくに話せない日本人の僕にも分かるようにと、簡単な英語を話してくれたり、なんとかコミュニケーションをとる事が出来ました。
そしてホステルにずっと泊まっていた為、アメリカ、ドイツ、フランス、カナダ、クロアチアなど色々な国の人達とコミュニケーションを取る機会がありました。
しかもその殆どが18~20歳くらいで勉強や旅で来ていて、母国語じゃない国の人達もみんな英語ペラペラ。
26歳の小学3年生英語しか話せない自分が本当に恥ずかしくなりました。
辛うじてそこそこ話せるスペイン語で話をしようとしばらくはスペイン語も話せるフランス人にベッタリ。
本当、学生時代ちゃんと英語は勉強しないといけないんだなと心底思いました。
それと同時に若くして母国を出てなにかを経験しようとしている若者達を見て「日本人もこうあるべきだ」と思いました。
もちろんオフの日もあるので、スロベニアではリュブリャナにある観光地の旧市街が徒歩2.30分で行けたので何回か観光もしに行きましたが、本当素敵な街でした!
現地人とのコミュニケーションや現地を知る事も海外チャレンジをする魅力の一つですから、コンディションに悪影響が出ない程度に満喫させて頂きました。
ですが観光とただの練習参加をしに来たのでは、わざわざスロベニアまで来た意味がありません。
僕が欲しいのは「契約」の二文字だけ。
もちろん毎日の練習に全てを掛けて挑みました。今回の海外チャレンジがダメだったら引退も決意していたのでまさに「サッカー人生」を賭けた毎日でした。
しかし練習参加をして3週間が経ってもチーム
から契約の話はいつまでも出ず、代理人に確認したところ
「今現時点ではプロ契約は出来ない。」
との事。
「まぁそーですよね笑」
としか言えませんでした。
実は契約の話を詰めてもらう少し前に、チームメイトから聞いてしまっていたのです。
「まぁそーですよね笑」
としか言えないチーム状況を。。。
スロベニアの親友マルシーと第2のチャレンジ
契約の話を詰める少し前に、一番仲の良いGKのマルシーからチームの内情を聞いていました。
彼はスロベニアに来た中で一番の財産になったと言っても過言では無い程大切な友人です。
同じGKという事で必然的に関わりが多い中でも、一番僕を気に掛けてくれていました。
練習時間が変更になればInstagramでメッセージをくれたり、キーパーコーチの指示を分かりやすい英語にしてくれたり。
別れ際には
「いつか必ず日本に遊びに行くから」
と物凄いハグをしてくれました。
マルシー、本当大好きです。本当にありがとう。
そんなマルシーの話によると、
「僕ら選手全員、給料は貰っていない」
「僕らはハート(気持ち)でこのチームにいるんだ」
ということ。
僕が海外挑戦をする上で、唯一上げていた最低限の条件が
「現地で生活出来るだけの待遇」
でした。
これは決して簡単なことでは無いのは百も承知ではありましたが、「留学」ではなく「仕事」として行く為の僕の決意表明でもありました。
それは必然的にプロ契約であって、しかしながらこのチームには「プロ契約自体」存在していなかったのです。
代理人から聞いていた話や、僕が望んでいた環境とは程遠いものでした。
まさに海外あるあるです。
いやいや全然話違いますやんってやつです。
そう簡単に上手くはいかないものです。
でもこれは僕の良い癖というか悪い癖というか、
「まぁ、なんとかなるやろ〜」
と思ったのが正直な気持ちでした笑
今現時点で日本ではなく、ヨーロッパに居るという事は、ヨーロッパ圏内ならすぐに動けるので逆に強みになるし、ありがたい事にこのチームは好きなだけ練習に出ていいと言ってくれたので、スロベニアを拠点にまた一からチーム探しです。笑
契約出来ないという返事を貰ってから約1週間、スロベニアで練習をしながら、知人やお世話になっている「プロなろ」の丸山龍也くんなどに
「どこかチャンスは無いか?」
と連絡を取りまくった所、本当に何とかなりそうな話が舞い込んで来ました。
(この時お世話になった皆様、本当にありがとうございました)
というところで、第3回の更新はここまでです!
練習での高評価から一転、まさかのプロ契約自体が存在していないチームだった!
という信じられないようなお話でしたが、戸谷さんいわくそれも「海外あるある」なんですね…!
改めて、プレー面以外での海外挑戦の厳しさを感じる内容でした。
そして最後にあった「本当に何とかなりそうな話」とは!?
次回の更新をお楽しみに!
■戸谷飛鳥選手Twitter→@108asuka